医療・福祉
- メディカルアロマ実践コース卒業
- 西 彩華さん
寄り添う看護に、アロマという新しい選択肢を。
【資格の取得や、JOTでアロマを学んでみようと思われたきっかけをお聞かせください】
小児科病棟での勤務経験が長く、訪問看護師として働くまで、がんの終末期などで下肢が大きく
浮腫んでいる方のケアを経験する機会がほとんどありませんでした。
訪問看護を始めたばかりの頃、一人で訪問した際に強い浮腫で苦痛を抱えるご利用者さまを前にしながら、
当時の私にできる緩和ケアがほとんどなく、無力感を覚えました。その経験をきっかけに、何か学べる
ことはないかと模索していた時期に、以前の職場の尊敬する先輩がアロマの資格を持っており、
自身も学んだアロマセラピーのことを思い出しました。また、同期がリンパケアの資格を取得していたこと
にも影響を受け、リンパトリートメントの資格にも関心を持つようになりました。学びの場を探す中で、
メディカルアロマ・トリートメントを体系的に学べるJOTに出会いました。
【JOTに通ってよかったこと、実際にご入学いただいていかがでしたか】
当時はコロナ禍で、さらに子育て中でもあったため、オンラインで自分の都合の良い時間に学べる環境は
とても有難く感じました。
無理なく続けられたことが、学びを深める大きな支えになりました。学校で受けた実技演習は、とにかく毎回楽しかったです。
さまざまなバックグラウンドや志を持つ方々と出会えたことは大きな刺激になりましたし、アロマが本当に大好きで、
その魅力を全身で伝えてくださる講師の先生の存在もとても印象的でした。学ぶ時間そのものが心地よく、前向きな気持ちになれました。
【今現在の活用方法をお聞かせください】
現在は訪問診療同行看護師としての業務が中心で、仕事内容は主に診療の補助となるため、私が主体的に患者さまのケアを行う場面はありませんが、訪問看護ではこれまでと変わらず、ご利用者さまに合わせて活用しています。
足浴・手浴にアロマオイルやバスソルトを使用したり、浮腫のケアとしてアロマトリートメントを行ったりしています。さらに、入浴支援時や訪問入浴時に使用できるようバスソルトを一緒に作成したり、不眠や誤嚥予防のケアとしてアロマを染み込ませたパッチを使用するなど、在宅生活に寄り添ったアロマケアを実践しています。他にもアロマの活用は、クリニックの香りを日々の気分に合わせて変えることや、自宅でのセルフケアとして芳香浴を楽しむことが主になっています。また、腰痛を抱える夫や、バレエを習っている娘たちのレッスン後のケアとしてトリートメントを行うなど、家族のケアにもアロマを取り入れています。
【今後のビジョンについてお聞かせください】
今後も在宅医療に関わっていきたいと考えています。現在は家庭を優先した働き方や考え方になっているため、「将来こうなりたい」
という明確なビジョンがまだはっきりと湧いていないのが正直なところです。ただ、何をするにしてもアロマが大好きで、これまで学んできた知識や技術は、今後も何らかの形で取り入れていきたいと思っています。無理のない範囲で、自分らしいペースで、アロマを活かせる場を広げていければと考えています。
【これから目指そうと思う方へ一言メッセージをお願いします】
資格や知識・技術の活かし方は人それぞれですが、学ぶことで確実に自分の中の選択肢が増え、「武器」ができたと感じています。
どんな形であっても、必ず自分のため、そして誰かのためになる資格だと思います。頑張って下さい、応援しています。![]()
【アロマセラピーを学んで、変わったことをお聞かせください】
アロマセラピーを学んだことで、訪問看護ではケアの幅が広がり、ご利用者さまやご家族とのコミュニケーションが増えたと感じています。
香りをきっかけに会話が生まれたり、リラックスしていただける時間がつくれたりと、関わり方に良い変化がありました。
プライベートでは、日々の暮らしでは、セルフケアとしてアロマを取り入れることで、季節の変わり目に起こりやすい自律神経の不調や、
女性ホルモン周期に伴う不調が軽くなりました。自分自身の心身の整え方としても、大きな支えになっています。
【アロマセラピストとして、心掛けていることをお聞かせください】
アロマケアに限らず、どのようなケアにおいても「ケアを受ける方の思いを一番に大切にすること」を心掛けています。
その方が何を望み、どのように感じているのかを丁寧に受け止めたうえで、安心して身を委ねられる時間や空間をつくることを大切にしています。
アロマはそのための一つの手段であり、相手の思いに寄り添う姿勢こそが、ケアの根本だと感じています。
《 Profile 》
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西 彩華 Ayaka, Nishi
メディカルアロマセラピスト実践コース卒業
看護師、メディカルアロマセラピスト、クリニカルアロマインストラクター
2012年に看護師・保健師免許を取得後、大学病院小児科の病棟および外来において約10年間勤務し、急性期から慢性期まで幅広い小児看護に従事。
その後、訪問看護ステーションへ転職し、在宅療養者の生活に寄り添う看護を実践。 2025年からは訪問診療同行と訪問看護の二つの役割を担い、医療と生活の双方を支える在宅ケアに取り組んでいる。訪問看護においては「アロマを身近に」との思いから、これまでスタッフへの勉強会なども実施。
訪問看護に携わる中で、在宅生活に寄り添ったアロマケアを実践していた経験から、無理なく活用することを大切に、日々実践している。
※本記事の内容は取材当時の情報に基づいています








